成人になったばかりのころ、初めての飲み会で飲みやすかったお酒は「チューハイ系」だったかもしれませんね。
缶チューハイは、アルコール度数が0.5%から9%までと幅広いのに、値段はほとんど同じです。
同じ値段なら、効果的に酔える「ストロング缶チューハイ」が人気です。
ですが、筆者の経験では、ストロング缶チューハイを飲むとなぜか頭痛がするようになりました。アルコールには強い方なのに不思議ですよね。
このことが気になって調べてみたところ、「ストロングゼロ 危険」という言葉に行き当たりました。
そこで今日は、お酒が好きな方へ向けて、ストロング系缶チューハイの危険性とその理由、そして適度な飲酒量についてお話します。
ストロング系缶チューハイの定義
一般的に、アルコール度数が7%以上の缶チューハイは、低価格で甘みと清涼感があるため飲みやすいお酒とされています。
その飲みやすさと、食事にも合うことから多くの方に好まれています。
さらに、アルコール度数が高いために手軽に酔えるという特徴もあり、このお酒は大変人気があります。
【メーカー別】ストロングチューハイ
アルコール度数が8%や9%の強い缶チューハイを集めてみました。
以下は、いくつかの人気のあるブランドとそのフレーバーです。
- サントリーの「ストロングゼロ」、アルコール度数は9%
- キリンの「氷結ストロング」もアルコール度数は9%
- タカラの「CANチューハイ」はアルコール度数が8%
- 「檸檬堂 鬼レモン」のアルコール度数も9%
フレーバーは多岐にわたり、レモンやグレープフルーツ、ドライからもも、ぶどう、コーラーサワー、サイダーサワー、ホワイトサワーまであります。
これだけ多様な味があるため、多くの人々の好みに合うお酒が見つかるでしょう。
ストロング系缶チューハイに危険性はある?理由は?
ストロング系缶チューハイにはどのような危険性があるのでしょうか?
その理由とあわせて解説していきますね。
【危険1】人口甘味料
ストロング系のチューハイには、プリン体ゼロや糖類ゼロといった太りにくいとされる商品もあります。
これらの商品が甘く感じるのは、人工甘味料を使っているからです。
人工甘味料とは、甘さを感じさせるために人工的に作られた成分のことを指します。
人工甘味料を長期間にわたり大量に摂取すると、さまざまな健康問題を引き起こす可能性があることが指摘されています。
たとえば、少量なら健康への影響は少ないかもしれませんが、飲みやすいために毎日何本も飲むと、そのリスクが高まることになります。
また、人工甘味料とアルコールを一緒に摂取すると、アルコールの肝臓での分解が難しくなり、悪酔いしやすくなるという説もあります。
そのため、ストロング系チューハイを飲む際には、その量や頻度を考慮することが大切です。
【危険2】高アルコール濃度
ストロング系の缶チューハイは、そのさわやかさと飲みやすさから、ついついたくさん飲んでしまいがちです。
飲む速度が速くなると、あっという間に酔いが回ってしまい、時には泥酔してしまったり、最悪の場合、気を失って救急車で運ばれることもありますよね。
お酒の強さを計算する方法には、特定の式が使われます。
この式で、飲んだお酒が体内にどれくらいのアルコールをもたらすかがわかります。
アルコールが体内で分解される速度が遅くなるほど、酔いが覚めるのも遅くなりますし、悪い場合には二日酔いの原因にもなります。
例えば、アルコール度数9%のストロング系チューハイ500mlを飲むと、36グラムの純アルコールが体に入ります。
一方、アルコール度数40%のテキーラ1ショット(30ml)を飲むと、約9.6グラムの純アルコールを摂取することになります。
このことから、500mlのストロング系チューハイを1本飲むことは、テキーラのショットを4杯飲むのと同じくらいのアルコールを体に入れることになるんです。
テキーラはその強さで有名ですが、想像以上に強いストロング系チューハイの効果には気を付けた方がいいですね。
健康を気にしつつ適度に楽しむ方法
まず、1日の適度なアルコール摂取量についてお話しします。
男性の場合、推奨される適量は20グラムまでです。
女性は男性に比べてアルコールの分解速度が遅いため、適量は男性の半分から3分の2程度が目安になります。
例を挙げてみましょう。男性がビール500mlを飲む場合を考えます。
ビールのアルコール度数が5%だとすると、計算式は以下のようになります。
500ml × 5% × 0.8 =20g
この計算によると、缶ビール500ml1本ならば、1日の適量内で飲むことができます。
もし、この量を超えてしまいがちな方は、週に2、3日は休肝日を設けてアルコールの摂取を控えることで、健康を保つ調整をしてください。
これにより、過剰なアルコール摂取から体を守ることができます。
注意すべきポイント
お酒を楽しむときには、次のような点に気を付けましょう。
飲む速度が早いと、急に酔いが回ることがありますので、飲むペースには注意してください。
アルコール度数が高いお酒を飲むときは、おつまみを食べながらゆっくりと楽しむようにしましょう。
長時間の飲み会では、途中で水を飲んだり、こまめにトイレに行くなどして体調を整えましょう。
ストロング系の缶チューハイなど、アルコール度数が高いお酒は、連続して飲まずに間隔をあけることが大切です。
これらの注意点を守ることで、お酒との上手な付き合い方ができるでしょう。
人口甘味料無しのお酒もある
人工甘味料を使っていないお酒について、いくつか紹介しますね。
キリンの「本絞り 果実とお酒だけシリーズ」は、果実の味わいを生かしたシリーズで、人工甘味料を使用していません。
自然の甘さと風味が楽しめるお酒です。
ハクスイの「昭和から愛される元祖ハイサワー・ハイサワー缶」も、昔ながらの味わいを大切にしており、人工甘味料は使われていません。
富永貿易の「素滴しぼりシリーズ」は、無添加で、甘味料も一切使用していないことが特徴です。
フルーツの自然な甘さと鮮度が感じられるお酒です。
コカコーラの「こだわりレモンサワー・檸檬堂」は、甘味料を使っていますが、人工甘味料ではなく自然由来のものを使用しています。
レモンの爽やかな酸味と甘さが楽しめます。
これらのお酒は、人工甘味料を避けたい方におすすめです。
自然な味わいを楽しみたいときにぜひお試しください。
ストロング系は手っ取り早く酔えるけど量には注意
ストロング系缶チューハイが「危険でヤバイ」と言われる理由について、いくつかの点が挙げられます。
まず、高アルコールでありながら手ごろな価格で簡単に手に入るため、無意識のうちに多く飲んでしまうことがあります。
加えて、その飲みやすさから、知らず知らずのうちに一気に酔いが回ってしまうことも。
さらに、人工甘味料とアルコールが組み合わされることで、悪酔いしやすくなるという説もあります。
以前は、アルコール度数が9%と聞くと、ワインや日本酒よりも低いと考え、「たくさん飲んでも大丈夫」と思いがちでしたが、実際にはそうではなかったのです。
調査によると、ストロング系缶チューハイで悪酔いした経験がある人が2人に1人いることが分かりました。
このように、安価で飲みやすく、確実に酔えるストロング系缶チューハイですが、気が付くと飲みすぎてしまうことが多いため、注意が必要です。
お酒を楽しむ際には、これらの点をぜひ意識していただき、安全にご注意ください。